伝道者の書 - Ecclesiastes -
第1章
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1:1 エルサレムでの王、ダビデの子、伝道者のことば。 1:2 空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。 1:3 日の下で、どんなに労苦しても、それが人に何の益になろう。 1:4 一つの時代は去り、次の時代が来る。しかし地はいつまでも変わらない。 1:5 日は上り、日は...
第2章
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2:1 私は心の中で言った。「さあ、快楽を味わってみるがよい。楽しんでみるがよい。」しかし、これもまた、なんとむなしいことか。 2:2 笑いか。ばからしいことだ。快楽か。それがいったい何になろう。 2:3 私は心の中で、私の心は知恵によって導かれているが、からだはぶどう酒で元気づ...
第3章
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3:1 天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。 3:2 生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。植えるのに時があり、植えた物を引き抜くのに時がある。 3:3 殺すのに時があり、いやすのに時がある。くずすのに時があり、建てるのに時がある。 3:4 泣くの...
第4章
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4:1 私は再び、日の下で行なわれるいっさいのしいたげを見た。見よ、しいたげられている者の涙を。彼らには慰める者がいない。しいたげる者が権力をふるう。しかし、彼らには慰める者がいない。 4:2 私は、まだいのちがあって生きながらえている人よりは、すでに死んだ死人のほうに祝いを申し...
第5章
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5:1 神の宮へ行くときは、自分の足に気をつけよ。近寄って聞くことは、愚かな者がいけにえをささげるのにまさる。彼らは自分たちが悪を行なっていることを知らないからだ。 5:2 神の前では、軽々しく、心あせってことばを出すな。神は天におられ、あなたは地にいるからだ。だから、ことばを少...
第6章
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6:1 私は日の下で、もう一つの悪があるのを見た。それは人の上に重くのしかかっている。 6:2 神が富と財宝と誉れとを与え、彼の望むもので何一つ欠けたもののない人がいる。しかし、神は、この人がそれを楽しむことを許さず、外国人がそれを楽しむようにされる。これはむなしいことで、それ...
第7章
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7:1 良い名声は良い香油にまさり、死の日は生まれる日にまさる。 7:2 祝宴の家に行くよりは、喪中の家に行くほうがよい。そこには、すべての人の終わりがあり、生きている者がそれを心に留めるようになるからだ。 7:3 悲しみは笑いにまさる。顔の曇りによって心は良くなる。 7:...
第8章
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8:1 だれが知恵ある者にふさわしいだろう。だれが事物の意義を知りえよう。人の知恵は、その人の顔を輝かし、その顔の固さを和らげる。 8:2 私は言う。王の命令を守れ。神の誓約があるから。 8:3 王の前からあわてて退出するな。悪事に荷担するな。王は自分の望むままを何でもするか...
第9章
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9:1 というのは、私はこのいっさいを心に留め、正しい人も、知恵のある者も、彼らの働きも、神の御手の中にあることを確かめたからである。彼らの前にあるすべてのものが愛であるか、憎しみであるか、人にはわからない。 9:2 すべての事はすべての人に同じように起こる。同じ結末が、正しい人...
第10章
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10:1 死んだはえは、調合した香油を臭くし、発酵させる。少しの愚かさは、知恵や栄誉よりも重い。 10:2 知恵ある者の心は右に向き、愚かな者の心は左に向く。 10:3 愚か者が道を行くとき、思慮に欠けている。自分が愚かであることを、みなに知らせる。 10:4 支配者があな...
第11章
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11:1 あなたのパンを水の上に投げよ。ずっと後の日になって、あなたはそれを見いだそう。 11:2 あなたの受ける分を七人か八人に分けておけ。地上でどんなわざわいが起こるかあなたは知らないのだから。 11:3 雲が雨で満ちると、それは地上に降り注ぐ。木が南風や北風で倒されると...
第12章
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12:1 あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また「何の喜びもない。」と言う年月が近づく前に。 12:2 太陽と光、月と星が暗くなり、雨の後にまた雨雲がおおう前に。 12:3 その日には、家を守る者は震え、力のある男たちは身をかがめ、粉ひき女...
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